避雷針

あるいは老いの雫

私の黒歴史 その2

私の生まれ育ったところは、地方の人口10万にも満たない小さな市である。

 

そこはまあまあの町が形成されているとはいえ、中心部を離れると田畑が広がっている。

 

中学生の頃の私は、その人気の無い田んぼの近くを流れている川に行き、一段低くなって誰にも見つからないような場所で、ズボンとパンツを下ろして自らの体をまさぐったりしたものだ。

 

初めてオナニーをしたのもそこで、それは中学2年の夏頃だったと思う。

 

 

 

私は外で裸になるのが好きであった。

 

できれば見知らぬ老人に見られたい気持ちも無くはなかったが、その勇気は無かったので見せたことはない。

 

ただうっとりと尻を撫でオナニーしていただけである。

 

 

 

高校生の頃になると、夜中の2時3時頃に家を抜け出して真っ暗な堤防で素っ裸になった。

 

気持ちの上はすっかり女の子であり、尻や股間ばかりでなく身体のあらゆる箇所を弄った。

 

両の太腿に手や脱いだ服を挟むと、えも言われぬ快楽に襲われ、興奮はいや勝るのだった。

 

また雨の日などは、全裸でずぶ濡れになる事が堪らなく気持ちを昂らせたものだ。

 

その堤防は何キロも続くものだが、オナニーしながらなので30分もしないうちに射精してしまい、我に返って引き返す事になるのだが。

 

 

 

また、車通りも疎らな道路にも行った。

 

さすがに全裸ではなかったが、下は何も着けず上にシャツやコートやカーディガンなどを羽織っただけである。

 

普通乗用車が来ると隠れているが、トラックが来たのが見えたら出ていき上着を捲ってお尻を出すのだ。

 

トラックの運転手を「痴女」のストリップで興奮させたかったのである。

 

 

 

トラックはすぐに止まれないので通常そのまま過ぎ去るのだが、一度だけ私のすぐ後ろで停止し、降りて来たドライバーに追いかけられた事がある。

 

私はすぐに小道に入り隠れたが、そのドライバーは大きな声で「お姉ちゃ〜ん」としばらく叫んでいた。

 

あの時は本当に怖かったが、強姦されたり痴漢されたりする女性はもっと怖いのだろうなと思った。

 

 

 

 

 

私の自慰のオカズのほとんどはもちろん女の裸であったが、このように自分を女に見立てた形でもオナニーしていた。

 

そろそろ童貞をこじらせて来た時期であったのだろうと今では思う。

 

 

続く